宗教観 2010 4 24
日本では、古来、庶民の間に、
海や山に「神が宿る」という素朴な信仰がありました。
今でも、地方に行けば、
そういう信仰形式が少し残っているかもしれません。
しかし、これは、欧米人から見れば、違和感を感じるでしょう。
欧米人は、創造主の下に、イエスキリスト、
イエスキリストの下に、人間という信仰形式ですから、
海や山、あるいは大きな岩に「神が宿っている」として、そういうものを拝むのは、
遅れた信仰、未開の地の素朴な信仰と見なす可能性があります。
今日、鳩山首相が「埋め立ては自然への冒とく」と発言しましたが、
これは、欧米人から見れば、アニミズムを連想させるかもしれません。
アニミズムに続く連想は、未開の地となるでしょう。
こうした発言は、「埋め立ては自然破壊(環境破壊)につながる」と訂正すべきでしょう。
神道 Shinto religion 2004 4 7
現代の日本人は、神道について知らない人が多くなりました。
また、外国人にとっては、どのような宗教か、興味があるでしょう。
旧約聖書に、創世記があるように、
神道にも、天地創造の話があります。
そして、天地創造のあと、
タカマガハラ(高天原)に、現れた神が、三人います。
アメノミナカヌシノミコト(天御中主命)
タカミムスヒノミコト(高御産巣日命)
カムムスヒノミコト(神産巣日命)
旧約聖書では、
アブラハム、
イサク、
ヤコブと連想するでしょう。
さらに、神道には、女神が登場します。
アマテラスオオミカミ(天照大神)
西洋の世界では、
聖母マリアを連想するでしょう。
しかし、日本には、もう一人、女神が登場します。
その女神とは、ヒムカ(日向)です。
このように、神道においては、
男性の神だけでは、「調和」や「優雅さ」、
そして、「美しさ」というものが表現できませんので、
女神が、重要な役割を果たしているのです。
日本の国を表現する時、
「秩序」、「調和」、「優雅さ」というものがあるでしょう。
こうした大和心を、女神が表現しているのです。